ついに復刻!さまざまなマジックが行える汎用型トリックデック!
初心者でも簡単にすぐに演じられ、専門家でも大いに楽しめる!
2001年に発売された、知る人ぞ知るトリックデックが復活しました!
私は大傑作だと思っていたのですが、このコンセプトが正当に評価されるには、当時の日本では少し時期が早すぎたのかもしれません。
『初心者から専門家まで』という売り文句は決して嘘ではありません。
シンプルにして大胆な構造を持つ、このデックの最大の特徴は、その汎用性と自由度の高さにあります。
今回の解説書は、もはや一冊のレクチャーノートとでもいえるボリュームと内容であり、2つの基本原理の使い方と、各々の原理を有機的に活用した奇跡のような作品が満載です。
カードをリラックスして手に持ち、シャッフルし、カットし、広げ、配ることが出来る方であれば
どなたでも存分に楽しめます。
そしておそらくは、レギュラーデックでのマジックを十分に演じなれている、熟達者が使ったときにこそ、その最大の効力を発揮することでしょう。
ゆうきとも
本作は、以前に「トリックス社」より販売された「幻の商品」を、復刻したものです。
これは、mMLスタッフの南部氏が、トリックス社におりました頃に、本宮 晃 氏からの提案を受け、両者でセッションを重ねて出来上がったものです。
一部の方から、高い評価をいただいた商品です。
今回、本宮氏の許諾が得られましたので復刻版の発売に至りました。
この商品は
①汎用性の高い(いろいろな形で使える)トリックデックに、
②そのいろいろな使い方を解説した充実した解説冊子が添付されている
という形式となっております。
解説が、「解説書」のレベルでなく「超大作の冊子」となっている点が最大のポイントです。
復刻に際し、できるだけ原版(2001年発行)に忠実にテキスト(解説冊子)を再構成した上で、さらに2020年版の増補を行いました。
当初の2001年版でも、17種類のマジックが解説されている、という触れ込みとなっていましたが、今回の増補で、総計20種類以上になっています。
まさに決定版です。
トリックデック自体は、2つの「基本的原理」を組み合わせたものですが、その組合せ自体は、過去にあまり類例がないものと思っております。
根本の原理自体は基本的なものなので、初心者の方でも活用可能なデックとなっているのが特徴で、解説書では基本的・一般的な使い方から書き起こし、後半ではある程度オリジナル色の
強い作品までを収録しております。
根本アイデア(2つの原理を組み合わせる)は本宮氏によるもの、そして内容は一般的な話やら、本宮氏・南部の作品やら(共作や競作)を収録したという形です。
解説書の執筆自体は南部が担当したかと記憶しております(本宮氏の作品はおそらくご本人の書かれたものを元に加筆編集しています)。
●【0.はじめに】
■0-1.専門家の方へのまえがき
■0-2.初心者の方へのまえがき
●【1.基本解説】
■1-1.用具の構成
■1-2.SSSSの配列原理
■1-3.SSSSの基本的な使いかた
■1-4.カットの原理について
■1-5.SSSSに関する他の特徴的事柄
■1-6.Fブロックの活用原理
■1-7.FDとしての基本的使用法
■1-8.FDの扱い方(応用)
■補足(上級者向きのアドバイス)
■●「マジックカードAMA]小史
●【2.応用手順解説】
■2-1. 無意識は脈動に影響を与うか
2人の観客にそれぞれカードを選んで返してもらいます。デックを2つに分けます。
片方の山を表向き、もう一方を裏向きに広げた中から、観客の脈拍の変化で当ててしまいます。
■2-2. 2枚のカードの読心術
観客が自由に選んだ2枚のカードを、ズバリ言い当てます!
■2-3. ツーカードリーム
読心術と予言、そして交換現象が流れるように繰り広げられる壮大な手順です。
■2-4. is not it
観客に1枚のカードを選んでもらいます。
あらかじめ用意された予言を開いてみると、全然違うカードの名前が書いてあります。
ハズレかと思いきや…意外な展開が待ち受けています。
■2-5. 机の下から
観客が自由に選んだカードの名前をズバリ言い当てます。
さらにそのカードは、机の下から出現します!
■2-6. ジャジーカードミステリー
観客が選んだカードが移動したり、変化したり、消失したり、
ひっくり返ったり2枚のカードの間に挟まって現れたり、
とにかく色々な現象が起こる手順です。
■2-7. 色変わりトランプ
観客の選んだカードだけが、裏の色が違っています。
シンプルですが、それだけに効果は抜群です。
■2-8. 指紋キー
選ばれたカードを観客の指紋で当ててみせます。
カードを見ると本当に指紋が付いています。
■2-9. 観客が当てるカード
2人の観客が選んだ2枚のカードを、それを見ていなかった別の観客が当ててしまいます。
■2-10. ポケットに通うカード
観客が選んだカードがポケットに飛行します。
もう一度行いますが、今度は観客のカード以外(51枚)がポケットに飛行してしまいます。
■2-11. カード当てパーティー
数人の観客が持つカードを、片っ端から当てていきます。
■2-12. ペアペア大作戦
観客にカードを1枚選んでもらい、その後カードを適当に2枚ずつ配っていきます。
残ったカードと観客のカードが、メイト(同色同数字のカード)で一致します。
さらに、テーブル上のカードを見ると、全てメイトのペアになっているのです!
■2-13. 連鎖反応(バージョンB)
4つの山から1枚ずつカードを選び出します。
その4枚のカードをマジシャンは全て言い当てます。
■2-14. 過度のカード当て
選ばれた2枚のカードを、とても不可能な方法で当てます。
●【補・別冊付録特別解説】
■補-1.オリジナル・フォース・ディスプレイ
フォースをより効果的にするディスプレイ方法。
■補-2.AMA版「メガ・バインド三重殺」
「メガ・バインド三重殺」というマジックの別法です。
現象はほぼ同じですが、全く異なる原理を使用しています。
■補-3.ツーバイフォー・プリディクション
2回に分けて合計4枚のカードが選ばれますが、それがあらかじめ予言されています。
■補-4.連鎖反応(バージョンA)
観客が心の中で1枚のカードを思います。
その思ったカードに基づいて、さらに2枚のカードが選ばれますが、
その2枚は予言と一致します。
さらに観客が思ったカードまで当ててしまいます。
ちなみに、過去にmMLショッパーズで原版を販売していたときの商品紹介では、次のように書かれています。
★解説されている作品はなんと、17種類!
★長ーくお楽しみ頂けます!
★コメント
予言、移動、変化、交換…とにかく色々なことが行えるトリックデックです。
収録作品の中には、過去にトリックス社で販売された商品を解説した物もいくつかあり、そういった意味でも大変な価値があります。
どの作品も様々な趣向が凝らされていて非常に興味深いのですが、
私(野島)の特にお気に入りトリックは「ツーカードリーム」と「色変わりトランプ」です。
ちなみに私が「ツーカードリーム」を演じるときは、後半の交換現象は省いて演じています。
この辺は好みが分かれるところでしょうから、実際に演じて判断してみてください。
作品の解説だけでなく、細かなコツやアドバイスもふんだんに盛り込まれており、
普通のカードマジックを演じる際に役立つでしょう。
◆手軽に沢山のマジックを演じたい方に!
◆応用範囲の広いトリックデックをお探しの方にオススメします!
以上の文責は、当時mMLスタッフだった野島伸幸氏です。
当時はまだ私(南部)はmMLにはおらず、トリックスにいた頃でしょうから、この文章にはかかわっていません。
逆に、野島氏はそれ以前にトリックスでアルバイトをしていたこともあり、この商品に関しては実演販売で紹介していたり、の経験を踏まえてのコメントと思います。
今回の増補では、上記に加え、さらに数手順を追加でご紹介しています。
これだけあれば、本当に末永くお楽しみいただけるでしょう。
デックのハードウエアのみならず、解説のソフトウェア部分に価値がある商品です。
基本的に私(南部)が作った資料でもありますので、評価はお求めいただいた方の判断にお任せするほかありませんが…自分的には結構頑張って作ったと思っています。
テキストメインの解説で、図解などはあまりないため、読む側も少し根気がいるかも知れません。
書籍を解釈しながらじっくり読み解くのが好きなような方には、ぜひおススメいたします。
基本はトリックデックですが、レギュラー派の方にもご覧いただきたいアイデアまで含んでおります。
基本を固めたい方、既存原理の応用法に興味がある方、研究家の方、実践派の方などなど、さまざまな趣味趣向の方、さまざまなレベルの方、どなたにもご満足いただける内容が含まれているかと思いますので、一度ご覧になってみてください。
よろしくお願いいたします。
■商品内容・・・トリックデック1組(バイシクル版)、解説冊子(日本語)