第3回厚川昌男賞コンテストで演じられたオープニングアクトをベースに、ハンドリングをやさしくし、現象を1つ加えて再構築したカードマジックルーティンです。
選ばれたカードが捕まり、消え、別の場所から現れる、3段階の現象からなっています。
【現象】
観客に選んでもらったカード(ノーフォース、サイン可)をデックに戻します。
2枚の白い格子状のカード(檻カード)でデック全体を挟みますが、一瞬で選ばれたカードだけを捕まえます。
観客のカードを2枚の檻カードの間に差し込みます。
檻カードの窓を通して客のカードは常に見えていますが、目の前で一瞬にして消えてしまいます。
消えたカードは、ネクタイピンに挟まれた状態で現れます。
(もしくは、カードケースの上など全く別の場所から現れます。)
「いつの間にかカードがネクタイピンに挟まっている」というマジックは、ムッシュ・ピエール氏によって長年演じられており、氏の演技のほうが有名かもしれません。
実はこのマジックは、谷英樹氏が「カンタン アタック」というタイトルで1992年に『掌PALM 9号』で発表したものであり、それを気に入ったピエール氏が谷氏より使用許諾を得てレパートリーに組み込んだものです。
一方、檻カードの間に挟んだカードが消えるマジックは、「バイシクルバニッシュ」というタイトルで、第3回厚川昌男賞受賞記念配本にてその秘密が発表されました。
しかしながら、Steve Cohen氏とRichard Kaufman氏が厚川昌男賞受賞者らの作品を集めて編纂した洋書『Japan Ingenious』には掲載されませんでした。
恐らく、精巧なギミックカードを自作する必要があることと、特殊なカウントを必要とする少し難しいハンドリングが、掲載を見送った一因だったのかもしれません。
そのあたりは、今回の商品化に伴い全て解消され、すっきりとした手順となっています。
窓の向こうが見えることで仕掛けを感じさせないシンプルなギミックと、巧妙な手順構成が特徴的な「カード ケージ」。
観客から注視される中で“瞬時に忽然と消え去る”ビジュアルな現象と、ミスディレクションの効いた“いつの間にか現れている”意外性に満ちたトリックをお楽しみください!
■商品内容・・・ギミックカード一式(檻カード2枚)、解説書(実演動画のURL、QRコード記載あり)
※レギュラーデックは付属しません。
各自で U.S.プレイングカード社のバイシクルライダーバック(赤裏)を用意してください。